イモリを初心者でも簡単に飼える方法について、飼育のコツを2つ説明します。
イモリ飼育のコツ2選
この2つのコツにさえ気をつければ、イモリはとても簡単に飼育できます。私の体感ではカブトムシやメダカよりもずっと簡単なのでぜひお試しください。
魚と同じ設備で飼育する
イモリ飼育最大のコツは魚と同じ設備で飼育することです。具体的には、底にソイルや砂利を敷いてあげて、フィルターやエアポンプを設置して、水草や貝などを入れ、定期的に水換えするということです。
イモリの飼育失敗のほとんどが水質悪化によるものです。ですが、イモリは魚と比べると水をほとんど汚しません。またエサも週に2回ほどでよいので、ろ過器さえつければ水換えは一ヶ月に一回程度でも大丈夫です。また、赤玉土や水草なども水質浄化力が高いのでおすすめです。
一方で容器にフィルターや何も入れずに飼育するとすぐに水が痛んでしまいます。かならずフィルターなどを設置するようにしましょう。
脱走に気をつける
次に注意すべきは脱走です。イモリは脱走の名人です。隙間があれば必ず脱走します。熱帯魚用の水槽を使う場合は別売りの金網でできている蓋を使うか自作しましょう。初心者はカブトムシなどを飼育する大きめのプラケースがおすすめです。
イモリ飼育は簡単?
「イモリ飼育は簡単」という言葉をよく目にしますが、実際に飼育を始めてみると思わぬトラブルに直面することがあります。餌を食べなくなった、水が濁る、元気がないなど、初心者が陥りがちな問題は決して珍しいことではありません。
イモリは確かに丈夫な生き物ですが、「簡単」という言葉だけを信じて適当に飼育していては、せっかくの愛らしいイモリを失ってしまう可能性もあります。10年以上という長い寿命を持つイモリと末永く付き合うためには、正しい知識と実践的なコツを身につけることが不可欠です。
この記事では、実際の飼育経験をもとに「イモリ飼育で本当に重要なコツ」を詳しく解説していきます。基本的な環境作りから日常管理、季節ごとの注意点、よくあるトラブルの対処法まで、初心者でもすぐに実践できる具体的な方法をお伝えします。これを読めば、イモリ飼育の「本当のコツ」が理解でき、愛するイモリと長く幸せに暮らせるようになるでしょう。
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イモリ飼育成功の基本的なコツ【環境作りのポイント】
水質管理のコツと失敗しない水換え方法
イモリ飼育で最も重要なのは、実は「水質管理」です。イモリは皮膚呼吸を行う両生類のため、水質の悪化は直接的に健康に影響します。多くの初心者が失敗するのは、この水質管理を軽視してしまうことなのです。
**効果的な水換えのコツ:**
水換えは「全換え」ではなく「部分換え」が基本です。週に1〜2回、全体の1/3程度の水を交換します。全部を一度に変えてしまうと、せっかく安定していた水質バランスが崩れてしまいます。
水換え時には、必ずカルキ抜きした水を使用しましょう。水道水をバケツに汲んで24時間置くか、市販のカルキ抜き剤を使用します。水温も重要で、既存の飼育水との温度差が2〜3℃以内になるよう調整してから注ぎます。
**水質悪化を防ぐコツ:**
餌の食べ残しは水質悪化の最大の原因です。イモリが15分以内に食べきれる量だけを与え、残った餌は必ず取り除きます。小さな給餌皿を使うと、食べ残しの回収が格段に楽になります。
底砂や装飾品に汚れが蓄積しないよう、定期的な掃除も欠かせません。月に1回程度、プロホースなどで底床の汚れを吸い出しましょう。ただし、あまり神経質になりすぎる必要はありません。自然界の水も完璧に透明ではないのですから。
**水質チェックのコツ:**
目視での水質チェックも大切です。水が白く濁る場合は細菌の異常繁殖、緑色に濁る場合は藻類の発生が考えられます。アンモニア臭がする場合は、即座に大幅な水換えが必要です。
試薬を使った正確な水質測定も有効ですが、初心者はまず「臭い」「濁り」「イモリの様子」で判断する習慣をつけましょう。イモリが水面で口をパクパクしている、底でじっとして動かないなどの行動変化は、水質悪化のサインかもしれません。
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適切な飼育環境を作るレイアウトのコツ
イモリが快適に過ごせる環境作りには、いくつかの重要なコツがあります。見た目の美しさも大切ですが、何よりもイモリの生態に合った実用的なレイアウトを心がけることが成功の秘訣です。
**陸地作りのコツ:**
イモリは肺呼吸のため、必ず水面に出られる陸地が必要です。市販のレプタイル用シェルターが便利ですが、レンガや石を使った自作も可能です。重要なのは「安定性」と「アクセスのしやすさ」です。
陸地は水槽の1/4〜1/3程度の面積を確保し、水面から簡単に上がれるよう緩やかなスロープを設けます。突起の多い岩などは、イモリが怪我をする恐れがあるため避けましょう。平らで滑りにくい表面の方が安全です。
**水深設定のコツ:**
アカハライモリの場合、水深は5〜15cm程度が適切です。深すぎると陸地へのアクセスが困難になり、浅すぎると水質が不安定になりがちです。イモリの体長の1.5〜2倍程度の水深を目安にしましょう。
**隠れ家作りのコツ:**
イモリは臆病な生き物なので、安心して隠れられる場所が必要です。流木や土管、水草の茂みなど、複数の隠れ家を用意すると良いでしょう。特に複数飼育の場合、個体数+1個程度の隠れ家があると、ストレスを軽減できます。
**照明設定のコツ:**
イモリには特別な照明は必要ありませんが、昼夜のリズムを作るため、8〜12時間程度の照明時間を設けるのがおすすめです。強すぎる光は嫌うため、水草育成用の中程度の明るさで十分です。
**装飾品選びのコツ:**
美しいレイアウトを作りたくなりますが、掃除のしやすさも考慮しましょう。複雑すぎるレイアウトは汚れが溜まりやすく、メンテナンスが困難になります。シンプルで機能的、かつイモリが快適に過ごせるバランスを心がけることが長期飼育成功のコツです。
水草を入れる場合は、イモリが誤食しても安全な種類を選びます。アナカリスやカボンバなどの一般的な水草であれば問題ありませんが、農薬処理されていない無農薬のものを選ぶことが重要です。
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👉 ここまでで **第1回(リード文+環境作りの基本的なコツ)** が完成しました。
次回(第2回)は、
**「イモリの健康管理のコツ【餌やりと日常観察】」+「季節別飼育管理のコツ【夏場・冬場の対策】」** を詳しく解説します。
続けて第2回に進めてよろしいですか?
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